お葬式の先生について

昭和50年に東京都内で葬儀社を設立、40年以上たくさんのご遺族と関わってまいりました。

私にとり仕事のなかで最大の悦びは、ご葬家様からの感謝のお言葉です。しかし弊社が携わる事の出来なかったご遺族・親族様の間で葬儀に対する不信や不満の声を伺う事が度々ございました。

故人にとって生涯に一度のことであり、喪主様の人生においても経験することが稀な出来事でございます。

葬儀前に一言ご葬家様に助言できればと思う事が多々あり残念な思いもしてきました。内容的には葬儀社の責任と云える面もございますが、葬家様も多少事前の情報を知る準備が必要なのかもしれません。

葬儀社とご葬家の疎通の悪さから、ご葬家は理解していると思ったなどの葬儀社の説明不足によるものがトラブルの原因になる事が多いのが現実です。

また事前見積りをしたにも関わらず、別途請求が理解できなかった為予定外の出費がかさみ最後には葬儀社に対する感謝の念が吹き飛んだ、こんなことにならないように。

今まで蓄積した経験と体験から葬儀での悩みや疑問点、不明瞭な葬儀費用を明確にして、後悔しない葬儀を推進するための一助になればとアドバイザーとして解説して参ります。

解説の初めに現在インターネットによる葬儀のご依頼も多くなってきましたが、この現象により葬儀業界もいま迄の様な〇〇セットで数百万と云った不明瞭な請求はできなくなりつつあります、こうした現象は大変素晴らしい事です評価できます。

但し残念なことに全ての葬儀業者様が誠実で良心的な運営をされているかと申せば、少し疑問を感じざるを得ない業者様も存在します。

誠実な人柄で良心的で気さくな人たちも多い事は知っておいてください。将来ご葬家になるであろう皆様にお伝えしたいことは、近隣の業者様であろうが、インターネットでのご依頼であろうが、その業者の真偽を見抜く判断力を身に付けて頂きたいと願う昨今でございます。

この心眼の目を持つための気づきになれれば幸いでございます。またご遺族と毎日のように触れあっておりますと、故人への哀悼の想いは当然のことながら、残されたご家族が今後生きて行く為の精神面・生活面の心配も大きなテーマの一つです。

生前の家計・無駄な出費・介護を含めた健康管理が如何に大切かを実感いたします。

人間、死の間際まで健康でいることが理想です。専門家としての意見を交え、今後充実した解説をと!考えています。

日本は令和に入りお葬式の形が大きく変わってきています。『葬儀規模の縮小、お香典の辞退』からはじまり、消費者が葬儀業者を選択できる時代になってきています。

お寺との関わりも少なくなってきていることからお経を上げない葬儀や、お坊さんデリバリーというサービスも始まっています。