節々に祈願する節句や春と秋のお彼岸
先祖供養

日本は平安時代以前文化的水準の高かった中国からあらゆる影響を受け、真似ることで国家の体裁を整えてきた国と云っても過言であるまい。

その日本が文物を取り入れる中、血と肉にして来たものが年月をかけ独自の日本文化に発展してきた。

元号もいい例で、中国では過去の遺物であるのに日本では生き生きと発展しており世界に誇る歴史の証明になっている。

このような文化が毎年の恒例行事となってきたのであります。

節 句

節句中国の陰陽5行説が由来の暦における年中行事です。

竹の節になぞらえて、節々の祝いを行うことは、丈夫な子供を育て、健康長寿を願う為のものと、理解してよいでしょう。

漢名日時和名特記事項
人日(じんじつ)1月7日七草の節句七草粥
上巳(じょうし)3月3日桃の節句・ひな祭菱餅・白酒
端午(たんご)5月5日菖蒲の節句葡萄酒・菖蒲湯・柏餅・ちまき
七夕(しちせき)7月7日七夕(たなばた)笹の葉に短冊・素麺
重陽(ちょうよう)9月9日菊の節句菊酒・菊人形

彼 岸(春/秋)

彼岸

雑節の1つで、春の彼岸と秋の彼岸年2回あります。春分、秋分を中日として前後各3日をたして7日間。年14日間に法事を行うことが正しい彼岸とされています。

彼岸も仏法用語から来ていて、到彼岸の略です。此岸(しがん)から彼岸(ひがん)へ 煩悩(六道で悩み苦しむ現世)の世界から菩提(煩悩から悟りの世界へ)。この時期先祖供養と安寧を願う気持ちから、お墓参りをされる方が多いのです。

不思議と日本人は、各行事を神社仏閣で喧嘩する事無く、立て分け神社仏閣をうまく利用している。なんとも合理的というか、世界でも類が無いようです。神社とお寺について多少触れておきます。

神社のいろいろ

神社

神社には八百万やおよろずの神々がいるため、どんな社号で呼ばれているかで、格式が分かります。日本独自の宗教で、天皇を頂点に考える宗教です。戦前不幸な出来事として、時の権力者に利用され、国教にされた歴史がありました。神道は本来自然の恵みを感謝し、敬う宗教です。

また、先祖を天皇家になぞらえ、神のご加護を祈念するものでしょう。特に日本は神の国として、権力者に利用されてきた歴史がございます。

日中戦争や太平洋戦争からの反省踏まえ、憲法に記された、政教分離の原則は国家権力と神道の分離を念頭に置かれたものです。世界的に見ても宗教が権力と結びついたとき、紛争の火種となってきました。どの宗派を信奉するかは個々人が判断する事として、幸福追求の手段であって貰いたいものである。

天皇陛下の主要祭儀一覧

社号詳細格式
神宮天皇を祀っている。神宮と称されるのは、皇室の祖先神を祀っている皇室とゆかりが深く由緒のある神社最高位
天皇や皇室に係わり深い人物を祀っている神社高位
大社国譲りを行った大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る出雲大社の事。明治以降春日、諏訪などにも贈られた。
神社一般的な神社 人の名を冠した神社などがある
大きな神社から御祭神を勧請した神社

【参考:宮内庁公式HP

仏教・宗派別大分類表

仏教

厩戸皇子(聖徳太子)は法華経・維摩経・勝鬘経うまんぎょうの三つの経の解説書三経義疏(さんぎょうぎしょ)を書き、十七条憲法の第二条に、「篤(あつく)く三宝を敬へ 三宝とは佛(ほとけ) 法(のり)僧(ほうし)なり」と記しました。

インドで誕生した仏教は中国から朝鮮、日本へと伝授されました。皮肉にも元のインドでは、仏教は衰退し、ヒンズー教が繁栄しています。アジア諸国には、仏教の小乗経が流布したが、厩戸皇子のお蔭で日本には他国と違い大乗仏教が幸運にも広まったとされています。

南都六宗三論宗成実宗法相宗俱舎宗律宗華厳宗

 

分類宗派名宗祖/開祖本尊仏教典題目中心寺院
奈良仏教法相宗玄奘三蔵・道昭釈迦如来・弥勒菩薩 解深密教・成唯識論興福寺・薬師寺
華厳宗杜順毘廬舎那仏華厳経東大寺
律宗鑑真盧舎那仏梵網経、法華経唐招提寺
密教天台宗、台蜜最澄、伝教大師定め無し、薬師如来法華経/大日経、般若心経南無阿弥陀仏比叡山延暦寺
真言宗、東密空海、弘法大師大日如来大日経、金剛頂経南無大師遍照金剛高野山金剛峰寺、長谷寺
念仏浄土宗法然弥陀三尊浄土三部経南無阿弥陀仏知恩院、平等院鳳凰堂
(念仏を専らに唱える)浄土真宗親鸞、見真大師阿弥陀如来無量寿経南無阿弥陀仏西本願寺、東本願寺
時宗一遍阿弥陀如来阿弥陀経南無阿弥陀仏
禅宗臨済宗栄西釈迦牟尼仏観音経、般若心経南無釈迦牟尼仏建仁寺、金閣寺
(坐禅を専らにする)曹洞宗道元釈迦如来正法眼蔵専ら坐禅永平寺
黄檗宗隠元釈迦如来特にない/陀羅尼般若心経万福寺
法華宗日蓮宗日蓮、立正大師釈迦如来法華経南無妙法蓮華経身延山久遠寺、池上本門寺
日蓮正宗日興上人日蓮大聖人、本門戒壇の大御本尊文底下種の法華経南無妙法蓮華経大石寺

仏教の宗派の分類は、お釈迦様の説いた経のうち、どの経が一番優れているかの判断で別れたといっても過言ではありません。仏教の本質は即身成仏が目的で、仏と同じ境涯を目指すものでありましょう。

冠婚葬祭も節句もそして彼岸も全て、人間が人間として、善根を積む生き方が出来るようにする為の方策で、昔の人の智慧であります。人を不幸にする行事・法事であつては決してなりません。

それぞれの行事の意味を理解して、祖先の智慧を大事にしていきたいものです。