お葬式

密閉された空間でのお葬式は、ウイルスのまんえんに伴う感染が最も危惧されます。

そこで2020年2月後半のお葬式から、私どもが手掛ける現場では、ご遺族にお願いして遺族だけの葬儀にして頂き、弔問される参列者様にはご辞退願う事を推奨しております。

お葬式に参列される中にはご高齢の方が数多くおりまして、新型コロナウイルスでは飛沫感染と接触感染が懸念されており、クラスター(集団)感染も数多く報告されております。

感染による重症化するリスクが大変多いと予測できる葬儀式場での環境状況からであります。

葬儀式場入口には専属の担当者を配置して、参列者全員の手指にアルコ-ル消毒液を施すばかりでなく、マスクの着用を義務づけ・持ち合わせのない方には配布しております。

また工業用コンプレッサーを持ち込み、お一人お一人全員の全身に強風を当て少しでも菌の侵入を防いでおります。

式場内は出来うる限り換気に心がけ、空気清浄機と加湿器を設置いたしました。

また参列者の間隔を2メートル以上離し着席して頂きました。

しかし目に目えないウイルスを完全に防禦できるか否か自信が持てない現状です。

この様な状況は形を変え脅威を振るう事となります、残念ながら。

しかし独自の葬儀式場を有する葬儀社であれば感染予防管理は、一般式場を利用する葬儀社に比べればリスクはかなり軽減できると考えております。

独自式場を全国規模で展開している葬儀式場は、

時代の変化により形を変えてきた葬儀

近年の祭壇

 

江戸時代の葬儀
  • 祭壇などは飾らず、屏風程度・座棺の棺桶を安置
  • 供養の品はシキミと枕飯・枕団子
  • 僧侶は立会わず、寺の墓所に埋葬するときのみ携わるのが当然の状況
  • 戒名は特権階級(将軍家・武士・僧侶)の仏教徒のみで、庶民に戒名が浸透したのは、江戸中期キリシタン対策の一環として寺受け制度が導入されてからでしょう。
明治維新以降の葬儀キストが入ります。
  • 西南戦争以降、武士階級が瓦解し欧米諸国の文化が津波のごとく短期間のうちに採り入れられ明治・大正・昭和前期に庶民からの権力者が誕生し後に軍閥へと歴史が動いた。
  • 都市部では土葬の風習から火葬に変化を徐々にはじめ、国威発揚の為か国葬も営まれました。
  • 葬儀も故人に特別意識を持たせ、祖先崇拝を国家として庶民の意識に常態化させることにより儀礼の意識が強まった。その結果天皇を中心とした国家形成が容易くなってきたのでしょう。
  • 今の葬儀における儀礼的なところは帝国憲法下の影響が大きいと云えるでしょう。
戦後から平成初期までの葬儀
  • 戦後日本は世界に類を見ない経済発展を遂げました。これは吉田茂内閣による国家戦略と言えるのではないでしょうか。
  • しかし日本国家は国民に対し経済発展の名目で大きな犠牲を強いたのです。それが排気ガスをはじめ工業用水の垂れ流しと云った公害問題・都市への集中化による通勤地獄や狭小住宅・大きな政府の政策による地方都市の弱体化。イギリスの産業革命による公害問題をはるかにしのぐ日本の環境汚染
  • 葬儀は基本自宅で行い世間的地位が髙ければお寺で行った。潜在的な遺産として、先祖崇拝・儀礼の重要性・親戚/町会/勤め先と云ったところへのメンツ(世間体)が重要とされ、参列者をより多く集めることが重要視され祭壇脇には芳名を列挙し、式場外には花環をこれでもかと並べることにステイタスを感じる時代でした。
平成中期から令和の葬儀
  • 地方都市を除き全国的に核家族が主流となり、日本一国に留まらずグローバルな国際感覚が求められ、個人の尊厳が尊重される時代にハンドルを切り始めました。
  • 国家戦略の一つとして近年世界に誇る日本とか治安が良く犯罪が少ないとか災害は多いが住み易い日本とか人間がやさしいとかをTVで番組化して放映し日本人の優位性をアピ-ルしていまが、国際社会からの認識はどんなものなのでしょう。全てが虚構とまでは言いませんが現状を正しく判断する必要があると思います。(戦中マスコミは戦意高揚を散々に謳い上げた過去を忘れてはいけません)
  • 葬儀は次の後継者のお披露目でもあったのです。
  • 核家族の影響と故人との関係者が高齢化してきており参列者の数は極端に減少傾向です。また親戚付合いも希薄になってきたことも要因の一端と考えられ、また葬儀は葬儀式場で行う事が通例となった。
  • 大きな宗教団体が僧侶を排斥した葬儀のあり方を提唱した結果、戒名に対する考え方や僧侶の存在に必要性を感じない人たちが増えてきました。また会葬者を多く集めることが故人への供養ではなく心のありようが大切と思うこんにちです。その結果お香典を辞退する、ごく少数の親しい人のみで故人を悼む家族葬が主流になってきたと云えるのではないでしょうか。

令和の時代の葬儀とは

火葬場に

昨年の暮れから世界的に新型コロナウイルスの感染が巷の話題になり、お葬式の取り組み方も著しく変化せざるを得ないのが現状です。

今までの一般葬では感染の恐れがあり家族葬にしていただく。いや家族葬でも危険性が高まってきており(密閉された空間での通夜式・告別式それに加えお清めの席におけるクラスター感染)危険排除のためできる限り省略しての葬儀にしていくそんな流れになってきました。

今(2020/3/12)現在葬儀場からの感染が報告されておりませんが、万が一1件でも感染が発生すれば、一気に葬儀式場でのお葬式が否定される事態になるでしょう。

葬儀本来の目的は故人を敬い、生活を共にしてきた近親の者が惜別の思いに悲しみ思いを込めた見送りを穏やかに・緩やかに・そして静かな環境の中で行うこれが今後の葬儀式になるのではないでしょうか。

自宅でのお葬式
  • たとえ狭い六畳の部屋でも葬儀は自宅で挙行する。身近な人だけが集うお葬式!
  • 外に飾り付ける花環はもう不要・華美で大きな生花祭壇はいらない・僧侶の読経も不必要・お香典が不要
  • こじんまりとした中にも思いを込めた敬いをもったお葬式

密葬

今後このようなお葬式を家庭葬と呼ばれていくのではないでしょうか!

編集後記

葬儀に限らずどのような項目にも言えることですが、一つの流れが偶然であっても変化した時以降の流れが怒涛の如く新しく出来た流れに移行する。

平成の時代、阪神淡路大震災・東日本大震災・昨年の台風の直撃・本年の新型コロナウイルス、このような被害の蓄積・刻々と変化する国際情勢(経済・紛争・ウイルス・オリンピック)

お葬式に関してだけ問えば、今年から来年にかけて確実に家庭葬に移行するでしょう。

『訃報』お亡くなりになった事を世間にお知らせする意味。この訃報の習慣もなくなるでありましょう。

今後の訃報は、葬儀終了後に通知するようになり、喪中ハガキの進化系と言えるべきものでご親戚・友人・近隣の方に金銭的・時間的ご負担を掛けないものと為っていくべきものと考えます。