葬儀の概要は様々であり、費やす時間・風習(地域差)・予算(費用)・規模・形式・宗派など多岐にわたる事柄を考えなければなりません。
ご葬儀は故人を弔う事と併せてもう一つの意味は、当家の後継者を世間に広く知らしめる役割もございました。
戦後からの葬儀事情を見ていきますと、地域社会(村・町会・近隣ご近所様)から団塊の世代(24時間働けますか)の現役時代、勤め先(会社)中心の葬儀になってきましたが、超高齢化社会となり、リーマンショック以降、パッとしない日本経済・格差社会への突入・年金だけでは生活できない現状のなか、葬儀に対する考え方も著しく変化してきました。
『家族の許に取り戻すことができたお葬式』どの葬儀の形態でも、主体(主導)は家族との認識がここ十数年で出来上がってきた認識で、葬儀そのものが我が家庭に委ねられたと言うことです。
葬儀は、誰に対しても見栄を張ることがなくなりました。弔問会葬でも件数は断然少なくなってきたのも事実であります。
お香典の額もバブル時代に比べ下降してきております。否最近ではお香典辞退の葬儀が増え、身内での関わり方は深くなった一方、社会(地域・会社・町会等)係わることは少なくなりました。
葬儀は町会出入りの業者・知人友人からの紹介業者・顔なじみの業者等から一切絡みのない、遠慮もいらないインターネットで依頼した業者へとシフトしています。
このページでは皆様の疑問・質問をトータル的にお答えしてまいります。
葬儀のニーズは大きく変わってきた
葬儀は長い間、地元と密着している業者が行ってきました。選択の余地はありません。地元に式場を持っている業者なら目にしていますし、葬儀=地元業者が当たり前だったのです。
そのため、葬儀の価格競争が起こるはずもなく、長年平均的な葬儀費用は200万円かかっていましたが、現在はインターネットの普及により低価格の業者が登場しました。これにより葬儀費用は122万円が平均価格となり、不要なものを省いていけばさらに低価格のお葬式も実現できるようになっています。
価格と同じように葬儀の種類も増え、コンパクトに故人を送る葬儀も増えてきています。
- 葬儀の規模は小さくて良い
- 介護や看護にお金が掛かったからお葬式にこれ以上負担させたくない
- 身寄りが少ないので小さい葬儀が望ましい
- 家族だけでお葬式をやりたい
- 香典は一切断りたい
このようなニーズをとらえ日本で一番葬儀の件数を受注しているのはインターネット業者の小さなお葬式です。全国展開をしていますし、13年間の実績のあるインターネット専門の葬儀会社です。
価格が安いと言っても任せきりにしてはあれこれオプションがつくこともあります。資料請求してみると、最近のお葬式の傾向や、どのようなものにお金がかかるのかわかります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
【参考:お葬式の資料請求をして感じたこと 私たちは準備不足なのです!】
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今までのお葬式は?
ご葬儀の形態は日数的な問題・ご会葬者の人数・予算の問題・故人(遺族)の意向(遺志)などにより決定されていくものです。
葬儀は今までの概念で語れば、
『ご臨終後→枕経→通夜式→告別式→出棺→荼毘(火葬)→収骨』の流れで考えることが自然でした。
あなたの家庭での考え方から、流れの中で省いても良いものは省いていきましょう。
正直、私もそんなお付合いも深くない方のお葬式に、会社の同僚だからとの理由で、葬儀に参列することは負担でした。またお金を500円程度みんなで集めて、〇〇一同のお香典を代表の方がもっていき、あたし達は何人かで焼香をして、お清めの料理を食べて帰っていました。本当にこれでいいのでしょうか。ご葬家の方の事もあまり存じ上げていません・故人とも話したことがなく、顔を見た程度です。夕方の時間帯、葬儀に参列することは少し重荷に感じています。
葬儀とは案外そうしたものでした。我が家の事として考えたとき。参列者が多いと遺族は、故人の生前の人望が高かったと、あえて勘違いしたい。我が家の見栄のためには多少のお金が掛かっても致し方ない。こんな考え方が葬儀式の認識を永く惑わしていたのでしょう
令和の時代に執り行われている葬儀の種類は大きく分けて七つに分類できます、それらの葬儀を簡潔にご説明いたしますので、あなた様の感性に適した葬儀を検討されることを望みます。
今の時代インターネットで情報をつかみ、依頼することが常識化されつつあります。葬儀も同じでインターネットで葬儀を依頼するケースが増えつつあります。
今はまだ全体の10%を程度ですが、今後10年で30%前後になると予想されています。葬儀屋さんもインターネットに対応したサービスがスタートしております。
年間4万件以上葬儀実績を示している業者も出てきました。インターネットでの依頼で、トラブルが発生したことも事実ですが、インターネット以外の依頼でも同じことが存在します。
年間トラブル件数の中で、インターネット注文によるものは4%以下であることも是非知っておいてください。
トラブルの比率からいうとインターネットの方が断然低い値を示しています。
トラブルの大きな要因は、ご葬家の葬儀に対して何も知らないままスタートしてしまったことによるものが大半です。
一般葬
一般的に普及している葬儀形態です。2日間で通夜式・告別式を執り行います。日本では圧倒的に仏教での葬儀が主流になっております。
通夜では今までの故人との交流の関係を語り、冥福を祈り、告別式で僧侶に引導(西方浄土へ導く)を授けて頂く儀式を行います。
引き続き出棺・火葬・ご収骨へと流れ精進落としを経て葬儀が終了します。
今までのあなたの認識では、この儀式が葬儀そのものではないでしょうか?
いま葬儀全体の39%が一般葬で行われております。
葬儀を行うときも、参列するときも一般葬が葬式だと認識する方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
一般葬は家族葬と件数の上では肩を並べております。
一般葬で葬儀を行う場合、葬儀費用は200万円前後が平均のもよう。
昔からの一般葬が全体の39%にしかなっていないことに驚きを感じませんか?
20年~30年前は一般葬が90%を占めていましたが、経済状況の変化、人間関係の変化、葬家の考え方により、今は『新しいお葬式の形』が増えてきています。
お葬式の種類やメリット、デメリットについてはこちらの記事も参考にしてください。
家族葬
核家族化・故人の高齢化・親族間の交流が希薄化となり、葬儀は一家族だけの問題として執り行う事が自然視されてきました。
〇〇家の跡継ぎを広く通知する意味がなくなったと言うことなのでしょう。
故に親の葬儀は、子供(兄弟姉妹)・孫など10数人程度の規模で執り行なわれていることが多いようです。
お寺様をお呼びするか否かは、ご家族の判断で決まります。その比率は5:5位となっております。
比較的葬儀費用が抑制できるとの理由からも増加傾向のもよう。また大切な人との最期のお別れを家族以外の人たちに煩わされたくないとの思いも強いのかもしれません。
家族葬だけに特化した記事を書いていますので、詳しくお知りになりたい方は一度訪れてみてください。
家族葬/遺族・近親者で執り行う葬儀/家族葬マナーと費用を含め解説
一日葬
一日葬は文字通り一日で終える葬儀です。
通夜式を執り行わず、葬儀告別式のみ執り行うお葬式で、一般葬の告別式と捉え方は同じと考えていいでしょう。
何故このような形態が誕生したかといえば、そもそもお葬式とは葬儀告別式が正式なお葬式と考えられています。
昭和40年代後半頃から、通夜式に多くの知人が無理なく参列できるよう、便宜上お通夜が葬儀の主体のように扱いされ始めたのです。
告別式は日曜祭日に係わりなく、平日のお昼前後に執り行われるため、参列しにくいものです。
ご葬家としては、多くの参列者を求めるのではなく、本当に故人の冥福を祈り所縁の深い参列者のみのご弔問を希望してのことでしょう。
葬儀費用の点では、参列者が少なくなるため、葬儀費用の総額は当然下がりますが、お香典の収入も減るため、葬家のご負担分は増える可能性がございます。
葬儀の中で一日葬の割合は7%弱(年間約9万件)です。新しいタイプの寂しくないかたちのお葬式と言えます。
〘一日葬を行った方々のお声として〙
一日で葬儀を終えられたので、仕事への影響も最小限に抑えられた
参列頂いたご弔問者に目が届き、不手際を回避できた
故人にとって所縁の深い方たちに、十分なお別れをして頂けた
密葬・直送・火葬式
一般的には、親族のみで火葬を行い、後日多くのご会葬者の都合が良いであろう日を選んでお別れ会・社葬・本葬など大規模な葬儀を行うことを目的としておりました。
近年密葬も意味合いも変わってきており、火葬式(直葬)の事を含めて密葬と認識されるようになっています。反対に大規模な葬儀の本葬などよりも件数的には直葬の方が圧倒的に増加の一途をたどっております。
家族葬や一日葬が増えてきていますが、これからは密葬も増えてくると考えられています。
密葬とは本来どなた方にも一切知らさず、知られず隠密裏に執り行う事です。寅さんこと渥美清さんの葬儀がまさに密葬でした。後日お別れの会の開催で、国民はお亡くなりになったことを知ったのです。
直葬(火葬式)・葬送の儀礼を執り行わない火葬のみを目的とした形式で最も葬儀費用を抑えた方法です。
以前は生活保護受給者・警察などで扱う案件と認識されていましたが、近年認識が大きく変化し一般の方々にも取り入れられ、扱い件数が増えています。
認識の変化の要因として考えられるのが、宗教離れ・所得格差・不景気感・貯蓄ゼロの世帯の増加・自然災害などが考えられます。葬家が直接前記の状況に当てはまらなくとも、得られた情報で生活の不安を感じる方が非常に多いとのデータも報告されています。
以前は直葬で葬儀を終えると、故人に申し訳ないとか、親族に対し顔向けできない、また恥ずかしい気持ちを持つ方も多かったですが、最近は合理的な思考が前面に押し出され、家族が納得できれば一切問題ないとの考えが圧倒的な認知度になっております。
近年3つの縁が希薄になったと評されています。3つの縁とは「血縁」「地縁」「社縁」のことで、親族との繋がり・地域との繋がり・知人/同僚との繫がりなどを煩わしいと受け止める方が増えたのでしょう。この様な要因とは別に葬儀費用・時間の短縮・儀礼の意味を感じない人が時の流れとともに、今後も拡大するものと推測されます。
直葬(火葬式)は寂しいものではありません。『これほど時代のニーズに合致したものはないのでは?』とのお声も聞きます。
火葬場において、わづかの時間ではありますが、お花入れもできますし、火葬炉の前で読経も可能です。
直葬は葬儀全体の16%(約22万件)を示し、費用も20万円前後とリーズナブルな価格が設定されています。
直葬(火葬式)でも、故人に対し尊厳をもって執り行う事は可能です。簡素なものほど、ごまかしは効かないものです。
葬儀担当者の行き届いた配慮があれば、十分満足できるでしょう。
現在葬儀社でも直葬の扱い件数は増大傾向にありますが、多くの葬儀屋さんの中には、残念ながら利益が少ないため、ただ火葬すればいいと、考える向きもあります。
担当者の性格もありますが、それよりもお葬儀社組織全体として、真剣に直葬に対して、向き合う教育がなされているのかが重要です。
葬儀業者は都市部に限らず、数多く存在しています。
友人葬
宗教離れする現代、各宗教施設や宗派に捕らわれない自由な発想で執り行うことができる友人葬。内容に決まりごとはなく、僧侶を招かない葬送の儀であること。
当初友人葬を推し進めたのは、日蓮正宗と宗門問題でもめた創価学会であったことは間違いのない事実であります。
創価学会会員のように、参列者が全員お経を唱えられることは難しく、友人葬(同志葬)=創価学会形式の葬儀とのイメージが定着したようです。
友人葬の定義ができて、はや二十数年の経過の中で創価学会以外の宗教でも・また無宗教の方々にもこの影響が伝わり、宗教を職業とする人たちを呼ばない葬儀が頻繁に行われるようになりました。
以降僧侶や神主・牧師さんなど招かなくともよいのだとの認識が流布され、音楽葬や無宗教葬が発展的に社会に広まった経緯があります。
また友人葬の影響で、お香典をご辞退する傾向や、精進落としも省くなど葬儀の簡略化が進んできたようです。
詳しくは下の記事をお読みください。
創価学会の葬儀・友人葬の特徴!費用を含め依頼~参列マナーまで解説
本葬・社葬・お別れの会
会社役員・知名度の高さ・社会的地位・文化勲章受賞者など名誉職の高い故人など交友関係の広い人に執り行われる儀式で、費用を意識せず儀式として行われます。
参列者はご招待の形式を取るため、日付・場所が大切になりますので、事前にお見送り(火葬式)を済まし、ご遺骨の状態にしてから行われます。
葬儀をサービス施設(ホール・ホテル)の利用の場合には、宗派を問わず、参列者には献花でのお別れとなります。
また施主の他、葬儀委員長を立て、数人の代表に弔辞(故人とのお別れの言葉)を賜ります。
またお香典を辞退するケースが多く、交通便の良いサービスの行き届いた、ホテルなども大寺院と並んで、式場の場所として選ばれています。
(偲ぶ会・お別れの会)などの名称でも執り行われています。時間的にはお昼前後の2時間以内が多いですね。
現在本葬は、葬儀全体の1%以下で、リーマンショック以降、徐々にその数は減少してきました。
葬儀費用の平均を算出することは大変難しい話です、参列者数に合わせたキャパの施設・施設の金額(時期による金額の変動)など変動要素が沢山ございます。
但し青山斎場・ホテル・上野寛永寺などで執り行った場合、1千万円以上の費用が相場でしょう。
まとめ
わたくし自身40年以上の葬儀施工経験者として、ここ7~8年の葬儀の変貌ぶりには驚かされます。当初教わった葬儀の観念はもう通用致しません。
葬儀受注の仕方も変わりました(病院での待機・町会からの依頼・介護施設からの依頼・警察からの要請)など
一軒単価も大きな変動がございます。(200万~250万)平均の葬儀代が(20万~70万)の費用に
今後は、『家族葬・直葬』があたりまえの時代になると予測をしております。
昔の葬儀費用が高かったのは、至れり尽くせりの項目をふんだんに盛り込んだせいであります。
最初インターネット見積書を見たとき、こんな額で本当にできるのかと疑いました。
しかし葬儀関連業者も時代に敏感になり、価格を抑えた商品の開発に動いています。
寝台車料金も、運輸管理局の示している料金体系より安くなっております。
生活保護者の場合、葬儀費として21万円ほど行政(市町村)から支給されるのですが、それより安い価格で葬儀を請け負う業者がインターネット上で存在してきました。
インターネットを利用しないことが即、損につながるといっても過言ではないのかもしれません。
最後までお読みいただきまして有難うございました.
あなた様にとってこの記事が葬儀に対する一助となれば幸いです。